コレクション: トラッドゴート(TRAD GOAT)

薄く革漉きする技術と張り合わせ技術とのマリアージュ。歴史と共に育んできた日本の職人技。

無駄を省くことは薄くすること、それは軽くコンパクト。

この使用しているゴートはラマダン明けにしか出てこない貴重な大判のゴートです。

この種のゴートは年間に2か月ほどしかない非常に希少価値のあるゴートといわれています。
通常は50ds~60dsですが、このゴートは90ds~110dsの大きいサイズです。(1dsは10cm四方)
とりわけこのゴートは、弾性線維の発達がとてもよく、そのため銀面の摩耗性に優れ銀面の固い革となります。
エラスチン線維が多いためやや硬く、銀面は特徴ある凹凸を示し、耐摩耗性に優れています。

仕上げは環境に配慮し、植物タンニン鞣しで上品な光沢感を出すためにアニリン仕上げしています。
また、このゴートの良さを最大限に引き出すためにアニリン仕上げにしていますので使い込むほどに経年変化し、味感を増し深みのある革へと変化していきます。

繊細な職人技

職人技がひかる、薄さ、軽さ、コバの綺麗さをバランスよく表現力。
それには革とのマリアージュが必要不可欠となり、それら全てのコンセプトがマッチングできたときに完成度が最大になります。
革は薄くするので堅牢度や切り裂けに丈夫でなければ耐えきれません。

薄くするための革漉きはキーポイントです。
職人技術の究極な革漉きとは一万円札と同じ薄さに処理出来ると言う巧の技術を持っていると聞いたことがあります。
貼り合わせ技術と一口に言っても、まっ平な平面の部分と曲線上に曲げながら貼り合わせるは技術は基本的の全然違います。
例えば、平らにするかぶせ裏はローラーを使い丁寧に平らに美しく伸ばしながら糊の乾きを確認しながらの作業です。一時も眼を離すことができません。
また、ゆとりの場所は折曲げなければなりません。どちらも方法が違います。技術的に違います。左右の指の感覚で美しく曲げながら貼り合わせます。
職人技としか言いようがありません。
それに使用する特殊な糊(接着剤)も数種類あり、早く乾く糊、ゆっくり乾く糊、そしてその中間と、様々な貼りこむ場所により糊の特徴を生かします。
全て手作業で、職人の感覚で薄く平に糊を伸ばさなければなりません。
見た目、薄くて、軽くて、ペラペラして、紙みたいだね等と言って下さる方もいます。
が、実はこの薄造り技法を掘り下げると沢山の繊細な日本人らしい資質と長年の技術の積み重ねとが職人の技の結晶として表現出来ます。代表的な技あり技法です。